海外在住で自宅で日本語を教えています。 現在1クラス6名で、現地の希望者に教えています。 日本にいたころは教職にはおらず、一般企業に勤務していました。 教室を始めて今年で6年目ですが、 ごく僅かながらも確実に存在してきた不思議な現象があります。 それはクラスによって、 6人中6人、もしくは6人中5人といったかなりの確率で 「全く理解の進まないクラス」が生じることです。 「出来ないでいる」雰囲気が連鎖するのか 当初「出来ていた生徒」まで出来なくなっていきます。 そうしたクラスがこれまでの5年間でふたつありました。 そのふたつはかなり早い段階で(10週目)自然消滅しました。 そしていま3つ目が存在しており(20週目)、どう改善すべきか悩んでいます。 どのクラスにも共通していえることは 「クラスメート同士があまり仲良くなっていない」 「全員が真剣に聞いている表情だが、真剣すぎて笑いがない」 「非常に重苦しい空気が始終漂っている」です。 6名の真剣すぎる彼らを前に 私は、非常に過酷な拷問を強いているような罪悪感を感じます。 しかし彼ら個々人は勉学に前向きで、毎週きちんと宿題もしますし 時間にも遅れないで来ます。 一人一人と対話してみると「毎週教室に来るのが楽しみ」ですとか 「いつか先生と日本語で色々話せるようになりたい」 「これまで一度も学校の宿題はしてこなかったけど、 日本語の宿題は絶対にしている」といった真摯な声を聞くことができるのですが、 授業中にはそうしたものは感じられず、ただひたすら緊迫した重い雰囲気です。 これまでのご経験でそのようなことはありましたか。 もしありましたら、どのように対応されていましたか。 いっそクラスを解体して別々のクラスに入ってもらうなども考えましたが 小さな教室のため、同じ課を学ぶクラスが多く存在する状況でもありません。 しかしそれが唯一の解決策であれば、試みることは不可能ではないと思います。 どのようなアドバイスでも構いませんので どうぞ宜しくお願いします。
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